2012年3月20日火曜日

ジャズ

僕がジャズに夢中になりだしたのは、17歳の頃からである。最初に購入したLPは『マイルス・デヴィス・アット・ブラック・ホーク』。以来、梅田(大阪)のジャズ喫茶『ファンキー』や、戎橋にあった『ファイブ・スポット』へ足繁く通った。
 
その後、ジャズを聴くだけでは飽き足らずに、自動車教習所の授業料をキャンセルして、中古のクラリネットを購入した。独学で何とか吹けるようになるまで上達したので、やがてテナー・サックスに持ち替えた。その折に、ヤマハの顧問でアルト・サックス奏者の後藤高行氏と出会った。
 
僕は神戸の『ニューポート・ホテル』と八幡筋(大阪)の『オーシャン・クラブ』でサックスの腕を磨いた。アメリカに渡ってプロのバリトン・サックス奏者になりと思った時期があったが、プロになれるような才覚がないことを承知していたので、すんなりと諦めた。

さて、ニューオーリンズで始まったJAZZには、元々からジャズという呼び名がなかった。1920年頃、シカゴのナイト・クラブでウイスキーに酔った客が、「Jass it up」とステージのバンドに向けて声援を送ったのがきっかけとされている。

ジャズ界には独自の隠語があるので、少しばかり紹介する。
楽器・・・ ax、axe(アクス)、サックスのみをアクスともいう。
ピアノ・・・ box、もしくは鍵が88あるのでエイティ・エイト、またはエボニーズ・アンド・アイボリーズ(黒炭と象牙)。
ヴィブラフォーン・・・ bells(ベルズ)。
サックス・・・ pipe(パイプ)。
フルート・・・ whifler(ウィッファー)。
ドラムス・・・ hides(ハイズ)・skin(スキン)・booms(ブームス)。

僕にはジャズ・プレイヤーへの夢は果たせなかったが、かつて西海岸で活躍している一流のジャズ・ミュージシャンたちと一緒に、詩の朗読会を催すことがあった。

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