2016年6月22日水曜日

良きバブルの時代

僕はバブル期に、小さな旅行会社を営んでいた。主にツアー業務の仕事だ。個人でLAに来たビジネスマン、もしくは旅行者が対象であった。

僕はキャデラックのリムジンの運転をして、客の要望にこたえるのだ。ある日、日本の不動産屋が、ホテルのフロントを通して予約を入れてきた。

40代後半の男性で、もみあげは長く、背の低いでっぷりとした体躯であった。LAまで、クイーン・エリザベス二世号に乗船してきたという。

僕は市内観光に、不動産屋を案内した。夕刻になって、不動産屋は船の中では、ヨコメシばかりで飽きたので、LAで一番美味しくて、高級な料理屋に案内しろと言われた。

僕はリトル東京の『堀川』の中にある、『料亭堀川』に案内した。僕も一緒に食べた。会計は1,500ドル。

不動産屋をホテルまで送り届けた。リムジンの請求額が550ドル。不動産屋は1,000ドルを差し出すと、「チィプだ、取っておけ」と言った。おまけに近くの貴金属店で、5,000ドルもするローレックスの腕時計を、強引にプレゼントされた。

まだまだバブル全盛期には、景気の良い客がいた。

一例をあげると韓国人の財閥の会長が、僕の会社を利用した。大層サービスが気に入ったらしく、お礼にと、韓国へ遊びに来いと言われた。


コリアン・エアーのファースト・クラスのエアー・チケット2枚と、ロッテ・ホテルのスイート・ルーム4泊(食事つき)をプレゼントされた。

2016年6月20日月曜日

エッセイ

ご心配をかけました。僕は元気です。毎日が楽しいです。

食欲も旺盛です。あと、二十年は生きます。