2012年3月11日日曜日

アメリカ人宣教師であった医師のヘボン(正しくはヘプバーン)は、安政6年(1859)に来日して、神奈川で診療所を開設した。92年に日本の地を去るまで、数多くの病人を救いながら、日本で最初の和英辞典『和英語林集成』を結実、ヘボン式ローマ字を普及させた。
 
フランシス・ザビエルが日本で布教活動していた時分は、キリスト教の絶対者であるゴッドを、大日(だいにち)、天主(デウス)、天翁(てんとうさま)などと訳していた。その後、約300年を経て、ヘボンが神と和訳したと言われている。
 
以来、キリスト教に「神」が定着したが、日本の固有信仰である神道の神と混同してしまうので紛らわしい。

では、キリスト教の神と神道の神とでは、一体どのような違いがあるのだろうか。日本宗教学会評議員の小池長之さんの研究文献に、面白い記述を見つけたので紹介したい。

「人間が学生だとしたら、神道の神様は大学の教授程度であるという」。(『日本宗教ものしり100』日本文芸社)言うまでもなく、キリスト教の神様は、天と地を創造された全知全能者である。

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