2012年1月21日土曜日

大 寒

1月21日は大寒、一年で最も寒い頃にあたる。

一年を通じて温暖なロサンゼルスでも、この時節、明け方近くになると山沿いや沿岸地帯では底冷えがする。

寒さには強かった筈であるのだが、昨年の暮にセラミックの温風ヒーターを購入した。
暖炉よりも経済的、コンパクトであるから、どこにでも移動できるのが有り難い。

午後5時、ヒーターにあたりながら、正月の残りの餅を焼いて食べている。餅を二つ食べ終えたら、今度は、やおら重たい腰を上げて台所に向かう。お湯を沸かして日本茶を飲んだ。あれやこれやとしている内に、いつの間にか読書にふけってしまっている。やがてうたた寝してしまった。

余りに寒いので、集中力に欠ける数日間を過ごしているのだが、これしきの寒さで生活のリズムが乱れるとは、実に情けない話である。

アメリカでは、原作となったJ・K ローリングさんの『ハリーポッター』シリーズで、大議論が捲き起こっている。事の発端はシリーズの第一作が出版された一九九八年の秋に遡る。巷ではオカルト的内容は悪魔崇拝を奨励しているとして、排除を訴える声が高まった。

元ジャーナリストのR・アベインズさんは昨年『ハリーポッターとバイブル』(未邦訳)を刊行しているが、内容がまるでオカルトの集大成である『ハリーポッター』が、子供にとっていかに有害かを指摘している。

問題となっているのは、ローリングさんが著書をよりリアルに描くために、魔術や占いを研究して来たことに言及、シリーズ内の呪文が実際に英国で信じられていた事や、現代のオカルト集団の魔術でも用いられているからだ。

全米図書館協会によると、過去三年間、禁書にしてほしい図書のトップだそうである。
それはともかく、ロサンゼルスの未明から朝にかけての大寒は、メッッチャ寒いのだ。

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