2012年1月5日木曜日

骨董

売れないアーティストが、50歳を過ぎて世界的に有名なコンテストで大賞を受賞した。今までに酷評を受けてきた作品が、一夜にして評価されるようになった。

「美術の世界というのは、おかしなもんだなぁ」。生前の父が、よく語っていた言葉だ。

6年ほど前に新聞で知ったことであるが、小さなデッサンを100ドルで売るつもりでいたら、鑑定の結果ゴッホと判明。結局、80,000ドルで落札された。

僕も父から受け継いだ骨董品を数点持っている。上は末端価格数十万ドルから下は数千ドル。
古美術商に引き取ってもらうと、足元を見られて数千ドルから数百ドルがいいところ。

大学生時代に骨董品が好きな、横山久安先生と京都の骨董屋を冷やかしに赴いた。二人で酩酊しながらよく訪れた。僕が創部した文芸部の顧問を、横山先生に引き受けてもらった。

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