2013年1月9日水曜日

ICU

カイザーのICUにいたとき、仲真節子さんが巻き寿司持ってお見舞いに現れた。ほんの3分ほどだが、一言「新井さんは講壇に立つ人よ」と言って帰られた。

今でも、その言葉が心に焼き付いている。

病院のICUに入院している折り、お見舞いに来られた方々は、みんな深刻な表情をしている。瀕死の重体ですけど、当の本人はそうでもなかった。

1週間ほど経ってから、熟年女性のスピーチ・セラピストがやってきた。その女性は、にこりともしない。IN OUTの発音を繰り返しているとき、僕はセラピストの笑顔を見たかった。

発音を繰り返しているとき、インアウト・ハンバーガーと口走った。それでもセラピストは、空咳を一つして、「ジョークがお好きなようで」。きりりとして笑顔を見せることはなかった。

僕は寂しい~~~思いになった。 


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