2012年6月21日木曜日

勇気


僕が小学6年生のとき、中学生の女性に向って石を投げて、女性は大怪我をしたと父に苦情を申し立てた。僕は石をだれが投げたかを知っている。

「僕じゃない!」必死の形相に、父は僕を叱責しなかった。僕を信じてくれた父の態度が大層嬉しかった。

ある日、道端で男の人が3人の暴漢に襲われている。通りすがりの人は皆、見て見ないふりをしている。僕と父も近くで見ていた。父は通りを渡って歩き出した。

「もう、許してやりなさい」
「うるせいー」
「黙ってろい~」

ややもすると、とばっちりを受けたかもわからない父。僕はあの時以来、父を見直した。父の勇気に感服した。

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