2014年9月24日水曜日

幸いなこと



  巷では、気の強さと厚かましさだけで、世に出ている人間がわんさといます。その道に精通していて、かつ実力が伴い、信頼の置ける人物であれば申し分ないのですが、そのほとんどがお為ごかしで、名誉心の強い人間ばかりです。

このような人間は、こころの病とは無縁です。急性うつ病にでもなるとしたら、自分の欲望が満たされないで、無一文になった時ぐらいでしょう。

その最たる者が政治家だと思います。政治家は世のため人のために、自分自身を犠牲にする覚悟で臨まなければなりません。なかには純粋で奇特な政治家も存在していることでしょうが、ほとんどの政治家は名誉欲と私腹を肥やすことに躍起です。

一体、政治家に何が期待できると言うのでしょうか。大政治家は良心の呵責を上手に葬りますが、こころ病む者は、小さな過失でさえ悩み続けます。それだけ正直であるということです。小さなことに忠実であることは、幸いなことだと思います。


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