2013年8月23日金曜日

女のお話

自分の気持ちに嘘をつきながら
素直になることは
女を欺くことになるだろうか
それとも
女がウワテだけのことだろうか
だとすれば 二人ともいけないことだ

社交界に巣くい
朝帰りの続く女は
僕の綯交ぜになった痛手を
しなやかな白い温もりでバラシ始めた

微笑み 囁き 吐息のにおい
思い切って外に出てみた時のように
女の
粘膜 軟骨に腕を突っ込み
蒼いシルクの産毛に指をはべらすと
女は何にもいわない
全てのしぐさが
僕の心に深くしみいるだけ

二人の出会いはイイカゲンなはず
おんなは
時々僕を誘惑する
悩ましい女
だらしのない僕

ある日 夢の中で
おんなは しおらしく泣いていた
僕は女の紅涙を舐められなかった
いったい
この女は ナニ
そして
僕だけが イケナイコトダ




  20代の詩

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