2013年8月19日月曜日

午後の静物

土曜日
静かな昼下がり
青空とグリーと白
鳥たちは遊び 季節の花が美しい
まどろむ気候の中で
最近の僕はのんびりとやっているのです

僕には分かっている
汚染された灰色の空も
そして虹色の海も
僕を抹殺しようとしたのだ

病室の窓からいつも見ていた
あの
空よりも大きい巨大な拒絶の白壁が
きょうも僕の身体の中を覗き込んでいる
ぶちた壁面は
どす黒い腫瘍を剥きだして嘲笑い
必死の思いで逃亡する僕を
わしずかむ

僕は逃げた

逃げても 逃げても
過ぎ去った空隙をぶち破って
蒼いシルエットが
すさまじい勢いで僕を吹き飛ばす

僕のカラダは
かたい塊となって
静止したまま
もう どのくらい生き続けたのであろう




  20代の詩

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