2012年8月20日月曜日

勝利

十代のころ、ノイローゼで神経科病棟に入院をしていた。同室の宏さん30代半ばは、首から下が動かない。終始寝たきりだった。宏さんは「自分はこの病院で潰された」と告白した。

宏さんは切ない、哀調を帯びた溜息を度々していた。

或る晩、僕はハッとした。宏さんと同じ溜息をついている自分に。

やるせない溜息を深々とついた。
ああ… せめて右半身が不随でなければ……  久しぶりに憂鬱になってきた。

鬱状態になると、祈ることも賛美することもできなくなる。正にサタンの思う壺だ。鬱に追い込むサタンと、格闘すること約1時間。やっと祈りがとどいた! 真夜中に独りで賛美して、サタンを撃退した。

勝利!

0 件のコメント:

コメントを投稿