2014年1月21日火曜日

大寒とハリーポッター



きょう、一月二十一日は大寒、一年で最も寒い時期にあたる。
 
一年を通じて温暖なロサンゼルスでも、この時節は未明になると山沿いや沿岸地帯では底冷えがする。
 
寒さには強かったはずの僕であるが、大病を患い、一昨年の暮にセラミックの温風ヒーターを購入した。暖炉よりも便利でコンパクトであるから、どこにでも移動できるのが有り難い。
 
午後五時、ヒーターにあたりながら、正月の残りの餅を焼いて食べる。餅を二つ食べ終えたら、今度は、やおら重たい腰を上げて台所に向かう。お湯を沸かして日本茶を飲んだ。あれやこれやとしている内に、いつの間にか読書に熱中。やがてうたた寝をしてしまった。
 
余りにも寒いので、集中力に欠ける数日間を過ごしているのだが、これしきの寒さで生活のリズムが乱れるとは、実に情けない話である。
 
アメリカでは、原作となったJ・K ローリングさんの『ハリーポッター』シリーズで、大議論が捲き起こって久しい。事の発端はシリーズの第一作が出版された一九九八年の秋に遡る。巷ではオカルト的内容は悪魔崇拝を奨励しているとして、排除を訴える声が高まった。
 
元ジャーナリストのR・アベインズさんは数年前に、『ハリーポッターとバイブル』(未邦訳)を刊行されているが、内容がまるでオカルトの集大成である『ハリーポッター』が、子供にとっていかに有害かを指摘している。
 
問題となっているのは、ローリングさんが著書をよりリアルに描くために、魔術や占いを研究して来たことに言及、シリーズ内の呪文が実際に英国で信じられていた事や、現代のオカルト集団の魔術でも用いられているからだ。
 
全米図書館協会によると、過去数年間、禁書にしてほしい図書のトップだそうである。


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