2013年12月26日木曜日

ショートショート・エトセトラ

回転すし
「大阪ではベルトコンベアーでクルクル回る回転すしは、もう時代遅れや。今から大阪一トレンディーな回転すし屋に連れていったるで」

案内されたのはビジネス街の一角にある、ごく普通のすし屋。平日の午後二時になろうというのに、次から次へと客足が絶えない。お昼や夕食時には長蛇の列が出来るそうだ。

日頃から、しまり屋で舌の肥えている友が推薦するだけに、旨い、安い、ネタは新鮮、ボリューム満点。ここのすし屋は、お客がフルに回転する回転すし屋だそうだ。

餃子 
餃子の味も千差万別。ぼくはニンニクがたっぷりと入っている餃子が好きである。阪急千里線、豊津駅前に焼き餃子の滅法旨い中華料理店がある。一時は足繁く通っていたカウンターだけの、こぢんまりした『長崎軒』。最後に行ったのは二十二年前になる。

豊津駅前から徒歩で十五分。地下鉄御堂筋線、江坂駅前にある中華料理の店「眠宝」の餃子は、ぼくにとってはナンバー・ツーの味。店先の看板に書かれているキャッチフレーズが愉快である。

「餃子とは、運つく、性つく、女つく」
 
NY vs LA 
ロサンゼルスの情報満載LAVoice.netを見ていたら、日本の高島屋にも出店している台北の有名点心の店、「Din Tai Fung Dumpling House」がLA郊外のアーケディアに登場したと紹介されていた。小龍包/六ドル、蟹粉小龍包/八ドル、小龍湯包/八ドル。アメリカでこれ以上の小龍包を望むのは難しい。とも記されている。

ぼくがアメリカで一番美味しい小龍包と信じて疑わないのは、ニューヨークのチャイナタウンにある「New Green Bo」。特製の蟹粉小龍包が六ドル二十五セント。行ったついでに「蟹と生姜と冬葱の炒め物」七ドル二十五セントも絶対にお薦め。ニューヨーク・タイムスをはじめ、各紙がこぞって絶賛、連日目白押しにも拘わらず、接客態度はいたって腰が低くて親切である。ぼくが惚れ抜いた上海料理の店。

第九 
ハーレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレールヤ ベートーベンの歓喜の大合唱は、歳の瀬の風物詩。
「クリスマスが近づくと、どうして各地で喜びの合唱をするの?」
「それはね、地上でのイエス・キリストの父親の職業が、大工だからよ」

一月元旦
「元旦の朝、早起きして初日の出を見るぞ」。「元旦の夜、新年会をやろう」。
来年こそは、このような言葉の間違いはしないでおこう。
 

元旦の「旦」は象形文字で、地平線から太陽が昇る朝を意味している。元旦は午前中、従って「元旦の朝」は重複表現。「元日の夜、新年会をやろう」が正しい。


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