一杯やっていけへん！

明日、検査に来てください。突然ジョリーンから電話が入る。

明日は都合が悪いので、明後日はどうですか？

いや、明日の朝9時に必ず来てください。

こないだの検査が悪かったのですか？

私は医師ではありませんから、詳しいことは申し上げられません。

とにかく明日の朝、必ず来てください。

一瞬、不安がよぎる。なぜ急に？！

江美子の表情も曇りがちだ。

二人で祈る。

夜、江美子が仕事に赴き、いないときも一人で祈った。

そうだ、全てを主に委ねよう。御心のままに……！！！

朝、祈ってもちょぴり心配！

江美子は、癌研究所病院まで僕を送って行って、仕事のために僕だけおろす。

ジョリーンとジョシュアが迎えにきた。緊張が走る。

ジョシュアが僕の緊張した表情を察して、ジョークを飛ばす。

長い待ち時間。話をしているうちに二人ともクリスチャンであることが分かった。

聖書の話をした。ジョシュアがWLAホーリネス教会へ行ったことがある。

マジかよう！　すっかり心の不安が癒されていた。

ドクターが現れる。問診が始まるまえに、僕はドクターに告げた。

「その蝶ネクタイ、決まっている。ナイス！」

大きな口を開けて、ライトで喉の奥までみた。

はい、終わり、異常なし　一分間。

これでもう終わり、本当！

ジョリーンが口走った。

前回の検査の結果ですが、更に良くなっています。

「それを先に言わんかい！」心の中で、われ～！

ジョリーンとジョシュアが、車で僕を自宅まで送っていく途中。

「きょうは気分がえいから、どこぞによって一杯やっていけへん！」