砕かれたロックホールのように
俺はヘモグロビンへと容変する
ねぐらの中には部屋が上下にあり
部屋には湖が上下にあって
湖には俺の魂が噛み潰されていた
秩序が存在しない娑婆では
生きようにも死ねない
立ち上がろうとしても 立った
俺は大気に向かって立ち上がれない
獣の生血は真空に無限に立ち上がれ
カタレプシーの群像が俺にのしかかる
全てが動かない
神をも動かない
動いているのは俺一人
時を待たずして未来を予言した
この世で最も小さな微生物に
むしゃむしゃと食べられる消滅点
全ての始まりであった
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