自分の気持ちに嘘をつきながら
素直になることは
女を欺くことになるだろうか
それとも
女がウワテだけのことだろうか
だとすれば 二人ともいけないことだ
社交界に巣くい
朝帰りの続く女は
僕の綯交ぜになった痛手を
しなやかな白い温もりでバラシ始めた
微笑み 囁き 吐息のにおい
思い切って外に出てみた時のように
女の
粘膜 軟骨に腕を突っ込み
蒼いシルクの産毛に指をはべらすと
女は何にもいわない
全てのしぐさが
僕の心に深くしみいるだけ
二人の出会いはイイカゲンなはず
おんなは
時々僕を誘惑する
悩ましい女
だらしのない僕
ある日 夢の中で
おんなは しおらしく泣いていた
僕は女の紅涙を舐められなかった
いったい
この女は ナニ
そして
僕だけが イケナイコトダ
※
20代の詩
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