2014年6月12日木曜日

異邦人 11―1―03


死ねない男は
自害した女よりも
かわいそう

家の中に引きこもっている少女は
冬眠している青大将よりも
不自由だ

真夜中に
オートバイにまたがって
暴走行為を続ける若者たちは
あらゆるバイ菌よりも
あまったれている

富と名声に
溺れる心は
スキッド・ロウよりも
哀れだ

無神経な聖職者は
まったく手におえない
悪魔でさえも
翻弄されてしまう

詩を書く魂は
人間の本来の姿である
現代社会では流されて
日本人は母国語を破壊しようとしている

さあ 働け 働け
詩を綴る異邦人は
詩を書かない人間よりも
貧乏だ

2014年6月10日火曜日

屍 

僕は暗闇に浮かんだ黒い星
生かされるのか 失命するのか判らない
ヘドロのような血を吐き 汚濁(おだく)された咳をして
あたかも

飼い殺しされた 屍を見るがよい

2014年6月9日月曜日

待つ男

語り合ってくれない
鋭い彼女のまなざし
聴いてもらえない
哀れみを吐きだすようにして
理解されていない
とうとう女は、家から出ていった

僕は あらゆる色の小さな集合体の中で
それは それは色模様
脳内も まなこも 肉体も
それは それは色模様

僕には色のない色模様に色がある
その色には鮮やかな色が存在していて まったく色彩がない
この世ではおぼつかない色合いが 僕には存在しているみたいだ

ぬるぴっちょょ ぬるぴっちょょ
僕は 匂いの色を
くんたれくんたれ
たらして
舐めて
描きながら
女が帰ってくるのを
ぬるぴっちょょ ぬる ぴっ ちょょ
静かに待っているだけ







2014年6月4日水曜日

ジャワ・カレー



小学校三、四年生のころ、今は亡き父と二人で大阪から京阪電車に乗って、京都の神社仏閣巡りをすることが楽しみであった。
 
毎回、京都で夕食を済ませてから帰阪することになっていたので、父はよく、四条川原町にあったカレー料理の専門店『ジャワ』に僕を連れて行ってくれた。
 
このレストランはカレーライスのフルコース・メニューがあり、前菜とスープの次に魚、または肉料理がサーブされる。その後で、いよいよメインのカレーライスの登場となる。
 
コースは四段階あって、父はいつも下から二番目の八百円のコースを注文した。僕はカレーといえばインドだと思っていたので、ジャワ・カレーといわれてもしっくりこなかった。
 
だが、それ以来、父と一緒に何回かこのレストランに通うようになった。それは言うまでもなく、『ジャワ』のカレーの味にすっかり魅了されてしまったからだ。最初に食べたカレーがあまりにも美味しかったので、僕は本当に頬っぺたが落ちてしまうのではないかと心配したぐらいである。
 
それから何年か経って、ハウスのジャワ・カレーのコマーシャルがテレビに流れるようになった。京都の『ジャワ』とはすっかり疎遠になってしまっていたが、今度は母が家庭でジャワ・カレーを作るようになった。母が作るジャワ・カレーの中身は、入念に炒めた狐色の玉葱をふんだんに使い、カレー用の肉の代わりに、挽肉がどっさりと入っている。
 
出汁のよく効いた和風ジャワ・カレーは、とっておきのおふくろの味なのである。

渡米後しばらくしてカレーを作ろうとしたが、日系のマーケットで取り扱っているルーの種類があまりも少ない。

また、レストランで食べるカレーライスの味は、画一的で味に深みがない。本当のうまうましい「日本風」のカレーは、日本でなければ絶対に味わえない。


2014年6月3日火曜日

知恵歯


6月20日に、親知らずを抜きます。
親が知っているのに親知らずとはこれいかに。

ドクター曰く
癌治療のラジェーションの副作用で虫歯ができました。
英語では「知恵歯」というそうです。wisdom tooth

レントゲン写真を見ると大きな穴が開いていました。
いててて…………!!!

お祈りをお願いします。




2014年6月2日月曜日

一行詩・21

不安でないから恐ろしく不安

赤は赤 黒は黒 僕は俺


腹一杯食べたら腹が減る